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【ウェブアクセシビリティ インタビュー・レポート】アクセシビリティ・サポーター「ZoomSight(ズームサイト)」 株式会社 日立社会情報サービス

一人ひとりの「使いやすさ」を追求して
皆にやさしいホームページを実現!

「ZoomSight」を採用しているホームページのイメージ
画面左端のコントローラーは、リモコン感覚で操作が可能
*クリックすると大きな画像が開きます。

皆さん、こんにちは。ドリームアーク編集部です。
いよいよ東京オリンピック・パラリンピックの開催年がやって来ましたね。
この夏の、アスリートたちの活躍が待ち遠しい限りです。
オリパラのチケット販売でもインターネットが活用されていましたが、様々なサービスへのエントリーやネットショップでの買い物など、ネットは、生活に必要不可欠なインフラのひとつになりました。
年齢や性別、国籍、障がいの有無などに関わらず、いろいろな人たちに使いやすいウェブサイトの提供が実現されるように、官民ともに様々な活動を行っています。
たとえば、ウェブコンテンツのアクセシビリティなどの規格である、日本規格協会 JIS X 8341-3「高齢者・障害者等配慮設計指針 -情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- 第3部:ウェブコンテンツ」(※1)といった規定が設けられたり、誰もが使いやすいデザインをめざすユニバーサルデザインや、利用者の体験を重視するUXデザイン(※2)への注目が高まっています。
また、多くの自治体や公共機関、企業が自ら制作するウェブコンテンツのアクセシビリティの改善、向上に積極的に取り組んできています。

※1:日本規格協会グループ「JIS X 8341-3:2016 高齢者・障害者等配慮設計指針―情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス―第3部:ウェブコンテンツ」
https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=JIS%20X%208341-3:2016

※2:UXデザイン…UXは、User Experience(ユーザエクスペリエンス=ユーザー体験)の略。日常とは異なる空間の提供など、ユーザー体験をデザインすることを意味する。

そんな中、高齢者、子ども、障がい者、外国人など、あらゆる人にとって使いやすい、
アクセシビリティ・ユーザビリティに配慮したホームページ環境を構築するために日々、活動している企業があります。
それが、「株式会社 日立社会情報サービス」。
今回は、開発したサービスのひとつである、アクセシビリティ・サポーター「ZoomSight(ズームサイト)」を中心に、活動の子細をお伺いしました。

今回お話を伺った(株)日立社会情報サービスの皆さん
前列左から4Uソリューション部の小澤正行さん、亀島佳史さん、営業第2部の白石弘紀さん、後列左から広報グループの照屋麻衣子さん、原澄恵さん
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多様な機能とリモコン感覚の気軽な操作で
ウェブアクセシビリティをサポート

リモコン感覚の操作で、どんな人にもやさしいホームページが実現できる「ZoomSight」
*クリックすると大きな画像が開きます。

視力の弱い方や色覚に障がいのある方にとって、ウェブアクセシビリティへの配慮が薄いホームページは、「見えにくい」ということが発生してしまいがちです。
アクセシビリティ・サポーター「ZoomSight」は、ホームページのアクセシビリティを改善して、「みんなにやさしい」ホームページを実現するアシスタントツール。
リモコン感覚の画面コントローラーを操作して、簡単に「文字拡大」「色変更」「音声読み上げ」「ルビ振り」ができるため、高齢者をはじめとした視力の弱い方や、色の識別の苦手な方にも、より快適にホームページを閲覧できる、というものです。

◆簡単&シンプルにこだわった機能と操作性

現在、様々なアクセシビリティ支援ツールが開発されています。
そんな中、「ZoomSight」がこだわっているのが、シンプルな機能と操作性。
利用者にとって本当に必要となるだろう機能に絞り込み、誰もが使いやすく、簡単な操作ができるように工夫されています。

【基本機能1】表示サイズ変更(文字や画像の拡大・縮小)

ホームページのレイアウトを崩すことなく、文字と画像のサイズを同時に拡大・縮小できます。
拡大・縮小率は、50%から600%までお好みのサイズを選べます。
高齢者の方々をはじめ、視力の弱い方にも見やすいサイズの文字・画像で、ホームページをご覧いただけます。

【基本機能2】画面の色変換

文字と画像を含む画面の色を「白黒」「白黒反転」「色の反転」に変更して表示することができます。
色のついた箇所の情報を読み取れない場合や、背景が明るいためまぶしく見づらい場合、長時間利用する場合など、画面色を調整することで快適にご利用いただけます。

【基本機能3】音声読み上げ(※3)

ホームページ上にある文字や画像の情報を音声で読み上げます(※4)。ページの指定した箇所から読み上げることも可能。読み上げの音声のボリュームや速度は、それぞれ5段階に調整できます。
また、人名や地名などの固有な読み方をする単語については、辞書登録することもできます。

※3:株式会社日立製作所開発の音声合成エンジンを採用(日本語のみ)。
※4:HTMLファイルにRubyタグが振られている文字はそのまま読み上げます。

【基本機能4】ふりがな

ホームページ上の漢字やカタカナに、ひらがなやアルファベットのふりがな(ルビ)を振ることができます(※5)
子どもにはひらがなのルビ振りで読みやすく、外国の方にはローマ字のルビ振りにより、ホームページを分かりやすく見ていただけます。

※5:HTMLファイルにRubyタグが振られている文字はそのまま表示されます。

【オプション機能1】多言語対応

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上記の【基本機能】を多言語(英語・中国語・韓国語)で利用できます。
「ZoomSight」のコントローラーの表示も多言語に切り替え可能です。

【オプション機能2】PDFファイル対応(※6)

「ZoomSight」の基本機能をPDFファイルで利用できます。

※6:Adobe® Acrobat®でアクセシビリティに配慮して作成されたファイルが対象です。【基本機能4】のふりがなと同時には利用できません。

【操作性】リモコン感覚のコントローラー

コントローラーは、リモコン感覚のワンパネル方式を採用。全体的にスリムなフォルムで、細部にこだわったアイコンデザインやボタンサイズ・配置により、高度な機能をシンプルかつスタイリッシュに使いこなせます。
画面を切り替えることなく、各種設定をスムーズに操作することが可能です。また、コントローラーの表示は、左右いずれかが選べ、非表示にもできます。

◆全国160以上の自治体や企業で採用

「ZoomSight」は現在、北は北海道から南は沖縄県まで、全国津々浦々の自治体が採用、官公庁や図書館、大学などでも活用されています(※7)
さらに、一般企業も導入し、その総数は160以上にのぼっています。

◎直感的で操作しやすいコントローラーデザイン(※8)で、複数機能を同時に利用可能。
◎大がかりな導入作業は発生せず、起動ボタンを設置するだけの簡単導入!
◎ユーザー辞書設定により、地名や人名などの特殊な読み方にも対応!

という、誰でも使いやすい、ということが、信頼につながっているようです。

導入の流れも簡単。対象のホームページに「ZoomSight」の起動用ボタンを設置し
ボタンのリンク先に起動用URLを設定すればOK。大がかりな導入作業は発生しない
*クリックすると大きな画像が開きます。

※7:「ZoomSight」 導入先詳細
http://www.hitachi-sis.co.jp/service/dcom/zoomsight/results.html

※8:デザインに関しては、グッドデザイン賞(2004年インストール型受賞、2006年インストール型・クラウド型受賞)、キッズデザイン賞(2007年インストール型受賞、2012年クラウド型受賞)を受賞。また、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構によって、できるだけ多くの人に見やすい配色に配慮して作られていると認定された製品や施設に表示できるCUDマークも取得(コントローラーのグラフィックデザインに対して)しています。詳細は下記URLをご覧ください。
http://www.hitachi-sis.co.jp/service/dcom/zoomsight/index.html

「ZoomSight」の根底にあるのは、ウェブサイトの質の向上を支援する
「4Uweb Webユニバーサルデザインソリューション」の理念

ユニバーサルデザインに基づき「みんなにやさしい」ウェブサイト実現をめざす

「ZoomSight」開発の根底には、日立社会情報サービスが推進する、「みんなにやさしい」ウェブサイトの実現をめざす、「4Uweb(フォーユーウェブ) Webユニバーサルデザインソリューション」があります。
老若男女を問わず、ましてや国籍の違い、障がいの有無にかかわらずあらゆる人にとって使いやすい、アクセシビリティ・ユーザビリティに配慮したウェブサイトの構築をめざすソリューションです。
ウェブサイトのコンサルティングからデザイン、制作、システム導入、公開後の運営まで一貫したサービスを提供するその活動は、スマートフォンサイトの構築、シティプロモーション、災害情報の配信やオープンデータの公開対応など多岐にわたり、「u-Japan政策」(※9)といった政府の動向や、トレンドも積極的に取り込んでいます。

※9:u-Japan政策…総務省がユビキタスネット社会の実現をめざして策定した政策。
詳しくは下記URL(総務省ホームページ)を。
https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ict/u-japan/index.html

◆「4Uweb Webユニバーサルデザインソリューション」パッケージ製品の一部

今回ご紹介した「ZoomSight」をはじめ、様々なパッケージ製品を開発して、ウェブサイトのアクセシビリティ・ユーザビリティの向上をサポートしています。

自治体向けCMS「4Uweb/CMS」

利用者の視点に立った利便性の高いホームページの実現に向け、担当者・管理者がアクセシビリティに配慮し、ユニバーサルデザインを用いたコンテンツを容易に作成・管理できるようサポートするCMS(コンテンツマネジメントシステム)。
http://www.hitachi-sis.co.jp/service/industry/4uweb_cms/index.html

サイト内検索システム「Searchsight」

掲載する情報が多く、専門用語の多い公共ホームページに適した、利用者を「より確実に」目的の情報に導くための、自治体向けサイト内検索システム。
http://www.hitachi-sis.co.jp/service/dcom/searchsight/index.html

自動翻訳サービス「Myサイト翻訳」

ホームページに設置したボタンをクリックするだけで、英語、中国語(繁体字、簡体字)、韓国語を含む32言語に自動翻訳し、即時に情報を提供できるクラウド型サービス。
http://www.hitachi-sis.co.jp/service/dcom/mysight/index.html

最後に

超高齢社会の現在、さらに東京オリンピック・パラリンピックの年を迎えて、社会的にも一層バリアフリーの充実と、それへの対応を含むデジタル化のニーズが多様化しています。
これまでに積み上げてきた知見と、「4Uweb」のコンセプトをもって、今後も、あらゆる立場の方一人ひとりの、ホームページの「使いやすさ」を、サポートし続けたいと思うものです。

編集後記

昨今、注目されているSDGs(※10)の理念に「誰一人取り残さない」という言葉があります。
スマートフォンでのネットアクセスが普及する中、コンピューターに対するアクセシビリティの向上は、ついつい置いてきぼりになっているような印象があります。
今や多様性(ダイバーシティ)の時代です。スマートフォンユーザーが増えているのは確かなことですが、高齢の方など、自宅のコンピューターなどを使ってネットにつながっている人も確実に存在しています。そういった人たちをも置き去りにしないことが、豊かな社会づくりの指針のひとつになるのではないでしょうか。
そういう意味でも、「ZoomSight」の進化に期待したいと思っています。どんなウェブ環境にいる人や、障がいのある人も社会的弱者にしない。そういう理念の下、日々、研究・開発を進められている日立社会情報サービスのスタッフの方々に敬意を表し、これからも応援したいと思います。

※10:SDGs…外務省ホームページ「JAPAN SDGs Action Platform」を参照
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

「ZoomSight」について詳しくは…

公式サイト:https://www.hitachi-sis.co.jp/service/dcom/zoomsight/

「ZoomSight」についてのお問い合わせは…

株式会社 日立社会情報サービス

営業第1本部 営業第2部 
TEL:03-5632-1233(直通)
資料請求・問い合わせフォーム:
https://inquiry.hitachi-sis.co.jp/webapp/form/21057_xdfb_4/index.do

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