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エンタメ・ガイド-手で触れて鑑賞できる展覧会「触りがいのある犬―中ハシ克シゲ」-

エンタメ・ガイド-手で触れて鑑賞できる展覧会「触りがいのある犬―中ハシ克シゲ」-

作品に手で触れて鑑賞できる、兵庫県立美術館のシリーズ展「美術の中のかたち―手で見る造形」が、今年も開催され、中ハシ克シゲ氏による彫刻が展示されています。

兵庫県立美術館にて、1989年よりほぼ年一度のペースで行われているシリーズ展、「美術の中のかたち―手で見る造形」。見えない人、見えにくい人にも美術鑑賞の機会を広げる目的で始められ、回を重ねる中で、様々なアプローチを通じ、視覚が優位とされる美術鑑賞のあり方を問う機会ともなってきた展覧会が、今年も7月7日(土)から11月4日(日)まで開催されています。
シリーズ29回目となる今回の「触りがいのある犬―中ハシ克シゲ」では、松や力士、板塀などの日本的題材を扱ったポップでキッチュな金属彫刻や、国内外で行われた「ゼロ・プロジェクト」(※)等で知られるベテラン作家・中ハシ克シゲ氏が、従来の目に頼った彫刻表現ではなく、目隠しをして視覚を遮断、触覚のみで、日々触れあっている愛犬を塑像。視覚障がいのある人にとっても、ない人にとっても新鮮な、見た目はともかく触れば生き生きとして感じられる、「触りがいのある」彫刻を作りあげています。

※ゼロ・プロジェクト…プラモデルのゼロ戦を接写・拡大した写真プリントを貼りあわせ、ハリボテの戦闘機を作りあげ展示、その後焼却するというもの。地元住民によるボランティアと共同で制作され、作品が消滅することでより記憶に焼き付けられること、物質としての作品そのものよりも、作る過程で生まれる対話や交流こそが、むしろ作品の本質であるとの考えに基づいている。

 
制作途中の「触りがいのある犬」に触れる
*クリックすると大きな画像が開きます。

油粘土で作られた像は、触れても汚れたりしないように、表面に樹脂を塗布。目隠しをした状態で制作された愛犬の姿は、作り上げる中で全体を確認することが難しいため、形がいびつな箇所や、本来なら粘土の下にあるはずの骨組みが見えている部分もあるのですが、作家が愛犬に触ったときのフォルムを再現したというこれらの作品は、まさに「触りがいのある犬」として、見えない人、見えにくい人、見える人、それぞれの鑑賞者に新たな発見を与えてくれます。お近くの方は、この犬たちに触れて、その新鮮な感覚を体験されてはいかがでしょうか。

 
触覚による制作風景(動画)

「美術の中のかたち―手で見る造形 触りがいのある犬―中ハシ克シゲ」
★会場:兵庫県立美術館(兵庫県神戸市)常設展示室4
★会期:開催中~2018年11月4日(日)

★観覧料:一般:500(400)[300]円/大学生:400(300)[200]円/70歳以上:250(200)[150]円/高校生以下:無料
※()内は20名以上の団体料金、[ ]は特別展とのセット料金。
※障がいのある方とその介護の方1名は無料。
※毎月第2日曜日は公益財団法人伊藤文化財団のご協力により無料で観覧できます。

★ホームページ(兵庫県立美術館):https://www.artm.pref.hyogo.jp

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