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ぜひ読んでください!おすすめ書籍!―色覚異常がわかる絵本&介護の可能性を開くダンス―

ぜひ読んでください!おすすめ書籍!―色覚異常がわかる絵本&介護の可能性を開くダンス―

この冬、スタッフが注目する2冊の本をご紹介します。
1冊は大阪市のNPO法人が作製した、子どもの色覚異常についてわかる絵本。
もう1冊は、京都の老人ホームで生まれ、アートや介護の世界で注目を集めるダンスについての本です。

『けんちゃんの色 見えてる色は、それぞれ違う?』
子どもの日常を通して理解
色覚異常についてわかる絵本

『けんちゃんの色 見えてる色は、それぞれ違う?』  
*クリックするとPDFが開きます。

色覚異常(医学用語)とは目の特性のひとつである、色を感じる3種類の錐体(すいたい)細胞の刺激を受ける情報量の差が、多くの人の色の認識や識別と違うタイプになるということ。日本全体で、300万人近くの人たちが該当する(※1)そうです。
“色のバリアフリー”をめざす大阪市のNPO法人「True Colors(トゥルーカラーズ)」が、子どもが色覚異常について知ることのできる絵本を制作しました(※2)
主人公である5歳の「けんちゃん」の日常での出来事(色分けしていたお姉さんのタオルを間違って使ってしまう、他の人に聞きながら積み木の色を区別するなど)を通して、赤と緑、ピンクと水色など人によって見分けることが難しい色があることや、色を区別する工夫について、子ども自身がわかるように表現しながら、色の見え方が異なることを、個性として受け入れる大切さを訴える内容になっています。
「True Colors」のホームページで閲覧できるほか、希望者には冊子で配布(1冊の場合は着払い、複数冊の場合は着払い+任意額の寄付金)もしているので、色覚異常についてよく知りたい、気になるという方は下記ホームページをご覧になるか、または、問い合わせ先までご連絡ください。

「True Colors」ホームページ:http://www.truecolors.jp/
問い合わせ(TEL):06-4708-5833

『けんちゃんの色』掲載エピソードの一部。  
『けんちゃんの色』掲載エピソードの一部。お母さんとの会話を通して、
はぶらしの色がわかりにくくても大丈夫!にするための方法が示される
*クリックするとPDFが開きます。

現在、「True Colors」では、この絵本を基に、より子どもたちに伝わるよう、アニメを用いた教材の制作も行っているそうです(2017年 夏発表予定)(※2)

※1:「True Colors」ホームページ「色覚についての情報」より
  http://www.truecolors.jp/colorv1.html
※2:モバイル・コミュニケーション・ファンドによる「ドコモ市民活動団体助成事業からの助成金」で制作されています。

『老人ホームで生まれた<とつとつダンス> ――ダンスのような、介護のような――』
ダンスが介護の新たな可能性を開く!
気鋭のダンサーが老人ホームで見つけたコミュニケーションの可能性

『老人ホームで生まれた ――ダンスのような、介護のような――』  
*クリックすると大きな画像が開きます。

大阪出身のダンサー・振付家の砂連尾 理(じゃれお・おさむ)氏が自らの活動を綴った本書。砂連尾氏は、留学先のベルリンで行った障がい者との即興ダンスに手応えを得て、帰国後、認知症や障がいにより介護を必要とする高齢者たちとのワークショップを、京都・舞鶴の特別養護老人ホーム「グレイスヴィルまいづる」で開始します。
表題の「とつとつダンス」は、そのワークショップの中で生まれたもの。著者の動きに反応せず、人形を抱き続ける認知症の女性や、耳が遠く話しかけても聞こえづらい女性など、何かを伝えようとしても伝えられない相手を前にして、思いがけない動きが引き出されることで、言葉を超えたつながりの形として現れた「とつとつダンス」は、ホームの入居者や職員に加えて、地域の住民や哲学者、文化人類学者なども巻き込み、舞台芸術の世界だけでなく、介護の現場でも注目を集めていきます。
意思の疎通が難しい相手とのつながりを「わからないから」「伝わらないから」と切り捨てるのではなく、とまどいも悩みも含めて「ダンス」という表現に昇華することで、参加する高齢者から、「生きること」「存在すること」を肯定するエネルギーが立ちのぼるさまには感銘をうけます。
本書の後半部分には、実践編としてワークショップで行われたメソッドもイラスト付きで掲載されています。実際の事例を紐解きながら、“身体”と“介護”の新たな関係を考えられるとともに、「生きるということを学」び続けなければ、という気持ちになる一冊です。

 
「とつとつダンス」動画([愛のレッスン]予告編1)

★データ…砂連尾 理・著 晶文社・刊 本体1,700円+税

【イベント開催情報】
砂連尾理×西川勝トークイベント『老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉』刊行記念
著者の砂連尾氏と、「とつとつダンス・ワークショップ」の活動を共に行う元看護師の哲学者、西川勝氏によるトークイベントが12月7日(水)19:30~に京都の書店、誠光社で開催されます。
お申し込みなど、詳細は誠光社のホームページをご覧ください。
http://www.seikosha-books.com/

いかがでしたか? 気になる本はありましたでしょうか。
「情報ピックアップ」では、今後も、皆さまのお役に立つ、また知的好奇心を満たしていただけるような本を紹介していきます。

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