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【ICT体験レポート】第11回シナノケンシ株式会社 「プレクストークリンクポケット」

パソコンを使わずにデイジー図書が楽しめる。ポケットに入る手のひらサイズの携帯型デイジー録音再生機。

見出しを使って、聴きたいところがすぐに探せると、視覚に障がいのある方々から好評を得ているデイジー図書(DAISY:Digital Accessible Information Systemの略)。音声データだけで5万タイトル以上のデイジー図書を持つサピエ (※)は、「貸出中」がなく、聴きたいときに借りることができるので、多くの視覚障がいのある人に利用されています。
今回は、デイジー図書をはじめ、映画や雑誌、ポッドキャスト、音楽などを外出先でも気軽に楽しむことができる手のひらサイズの携帯型デイジー録音再生機「プレクストークリンクポケット」の紹介と体験レポートをお届けします。

※サピエ:視覚障がい者および、視覚による表現の認識に障がいのある方々に対して点字、デイジーデータなど様々な情報を提供するネットワーク。その会員施設・団体が製作または所蔵する資料の目録や点字・音声図書出版目録からなる「サピエ図書館」は全国最大(約89万タイトル)の書誌データベース。

外出先でも気軽にデイジー図書が楽しめる「プレクストークリンクポケット」  
外出先でも気軽にデイジー図書が楽しめる「プレクストークリンクポケット」
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皆さん、こんにちは。ドリームアーク編集部です。
ドリームアークの読者の皆さんは、デイジー図書をご存知でしょうか。これは、デジタル録音図書の一種で、カセットテープなどアナログ録音図書の欠点であった情報検索性を画期的に改良し、目次から聴きたい箇所やページを簡単に検索できる図書です。サピエ図書館というインターネット図書館には5万タイトル以上の音声デイジーデータがあり、たくさんの視覚障がいのある人たちに利用されています。
そのような状況の中、「パソコンを使わずにデイジー図書を聴きたい」「インターネット検索のように気軽にデジタル録音図書を検索して聴きたい」「雑誌や話題の本を(貸し出しした)CDが届くよりももっと早く聴きたい」といった声が利用者の方々から出ていました。
その声に応えるべく開発されたのが、デイジーオンラインの規格策定に共同参画し、ネットワークによるデイジー図書提供のインフラ開発に取り組んできたシナノケンシ株式会社が開発した、手のひらサイズの携帯型デイジー録音再生機「プレクストークリンクポケット」です。「パソコンに接続することなく気軽にデイジー図書が楽しめる」「外出先でもデイジー図書を聴くことができる」と、2011年の発売以来、好評を博しています。今回は、社会福祉法人日本にっぽんライトハウス情報文化センター様のご協力のもと、開発・製造企業のシナノケンシ株式会社の伊藤春樹さんがインストラクターを務める体験会をレポートします。併せて、伊藤さんから「プレクストークリンクポケット」の開発の背景や意図、将来の目標なども伺いました。どうぞお楽しみください。

【「プレクストークリンクポケット」のポイント】

まずは、「プレクストークリンクポケット」の特長をご紹介します。

手のひらサイズに、使いやすく便利な機能を満載  
手のひらサイズに、使いやすく便利な機能を満載
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「プレクストークリンクポケット」はパソコンを使わずにサピエのデイジー図書、シネマ・デイジー、雑誌が聴けるのはもちろん、CDだけで提供されるデイジー図書やニュース、趣味の世界まで楽しめるポッドキャストやウェブラジオまで、これ1台で聴くことができます。また、約7GBの内蔵メモリを搭載しているので標準約100時間のデイジー形式での録音が可能。最大32GBのSDカードを使って、外出先でも気軽にMP3などの音楽やデイジー図書を楽しむだけではなく、会議や授業などを長時間録音することもできます。
小型、軽量で持ち運びも楽なので、ご自宅からお出かけまで様々な生活シーンでご利用いただけます。視覚に障がいのある人の快適な生活を支援し、情報を入手するのに役立つ「プレクストークリンクポケット」。これ1台で、いつでもどこでも「聴ける、録れる、持ち出せる」ができる頼れるツールです。

◎パソコンと接続しなくても、図書・映画・雑誌・音楽・ポッドキャストなどが楽しめます。
○ご自宅のインターネット環境に接続する無線LAN機能を搭載。サピエのデイジー図書や雑誌を、パソコンを使わずに検索してすぐに再生できます。*1
○パソコンを使わずに、CDドライブから直接デイジー図書CDや音楽CDを再生したり、内蔵メモリやSDカードにバックアップして再生できます。
○シネマ・デイジー(音声解説付き映画)も気軽に聴取することができます。
○ポッドキャストやウェブラジオも登録して楽しめます。*2

*1:サピエを利用するためには別途、お客様ご自身でインターネット接続契約、ならびにサピエの利用者登録を行う必要があります。
*2:ポッドキャスト、ウェブラジオはパソコンと接続して専用ソフトウェアで登録します。

◎手のひらサイズに、機能を凝縮。外出先でもいろいろ楽しめます。
○手のひらサイズの小型軽量機。気軽に持ち運びができます。
○高音質のテキスト読み上げ機能で、テキスト文章も滑らかに読み上げます。また、テキストデータだけでなくワードデータの読み上げもできます。
○見出しをつければ検索も簡単。メモ録機能も便利です。
○音楽ファイル〈MP3/Wave(PCM)/WMA〉の再生ができ、楽しく使えます。
○デイジー形式での長時間録音が可能です。
○約7GBの本体内蔵メモリを搭載。標準約100時間、最長約420時間たっぷり録音できます。*3
○SDカードスロットを搭載しています。最大32GBのSDカードまでご利用可能です。
○すべての操作に対して音声ガイダンスが応答するので、安心して使えます。

*3:内蔵メモリ(8GB)は、プログラム領域でのメモリの一部を使用しているため、ご利用いただける容量は約7GBとなります。

◎ご自宅のインターネット環境につなぐだけで購入後すぐ使えます。
○付属の無線親機は本体との接続設定済み。ご自宅のインターネット環境に接続されたモデムにケーブル接続するだけで、購入後すぐ使えます。
○USB接続の外付けCDドライブを付属しています。お手持ちのデイジー図書CDもすぐに聴けます。

◎使う人を第一に開発。あるとうれしい機能をたくさん搭載しています。
○パソコンと接続して、内蔵メモリやSD カードへ、デイジーや音楽データを転送することもできます。
○マイク入力を使えば外付けステレオマイクで高音質録音ができます。
○お気に入りのラジオやテレビの音もライン入力で録音できます。
○電源アダプターを忘れてしまったときもUSB端子からの緊急充電ができます。
○設定した時間で電源が切れる「お休みタイマー」機能で、寝るときも安心です。

ひとしきり「プレクストークリンクポケット」の説明をさせていただきました。
では、いよいよ、体験会のレポート、スタートです。

まずは、基本的な操作の体験を見せていただきました

午前の部は、「プレクストークリンクポケット」の基本的な操作の体験会でした。お集まりいただいたのは、3名。「プレクストークリンクポケット」を使っているという70代の男性Oさん、視野狭窄の60代の女性Mさん、まだ使ったことがないという弱視の30代女性Hさんです。

和やかな雰囲気の中、進められた体験会  
和やかな雰囲気の中、進められた体験会

体験会は、「プレクストークリンクポケット」のキー操作の説明からはじまりました。インストラクターの伊藤さんはまず「電源キーを2秒ほど押せば、電源オンになります」と説明。その後、録音キーや再生・停止キー、上下左右キーなどの説明が続きます。伊藤さんは、目的のページや見出しにダイレクトに移動できる移動キー、しおりを付けるためのしおりキー、オンラインサービスや編集などのメニューを選ぶメニューキー、メディアやタイトルを切り替えるタイトルキーといった検索性を高めるキーについても丁寧に解説していました。さらに、本体の上下左右それぞれの側面には、どんなキーや端子がついているかの説明が行われました。

「プレクストークリンクポケット」の各部名称  
「プレクストークリンクポケット」の各部名称
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いつもは、家の中で「プレクストークPTR2」というお弁当箱サイズのデイジー録音再生機(ポータブルレコーダー)を使って、CD版のデイジー図書を楽しんでいるというOさんは、「プレクストークリンクポケット」を購入したものの、まだ操作に慣れていないとのことで、大きくうなずきながら伊藤さんの説明を聴かれていました。Oさんと同じく「プレクストークPTR2」も使っているMさんは、普段はパソコンを使ってデイジー図書を楽しんおられるそうです。ただ、まだ、サピエからダウンロードしたことがなく、今回の体験会でサピエへの接続をマスターしたいとのことでした。まだ、「プレクストークリンクポケット」を購入されていないHさんは、興味津々の様子。「プレクストークリンクポケット」を使って、いろんなデイジー図書が読んでみたかったので、今回の体験会に参加されたそうです。

右がCDドライブ内蔵のデイジー録音再生機「プレクストークPTR2」  
右がCDドライブ内蔵のデイジー録音再生機「プレクストークPTR2」
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このような皆さんを前に、伊藤さんのレクチャーは続きます。USBを使って付属のCDドライブと接続し、CD版デイジーを聴いた後、そのデータを約7GBの容量を持つ本体や最大32GBまで対応しているSDカードにバックアップする方法を伝授。バックアップデータの再生方法の説明が続きます。
そして、午前中のメイン項目であるサピエへの接続&ダウンロードのレクチャーへ。作品は芥川龍之介の『或る阿呆の一生』。メニューキーを押して「オンラインサービス」に入りサピエにアクセスし、上下左右キーを使って目的の作品を検索してダウンロード。SDカードにバックアップして読み上げさせました。「へぇ、簡単なんだ」と、このプロセスを体験してMさんはもちろん、皆さん感動されていました。

様々な操作のプロセスに感動する参加者の皆さん  
様々な操作のプロセスに感動する参加者の皆さん

最後に、メモ録と録音のレクチャーがありました。簡単な操作でボイスメモが録れるとあって、皆さん、「これは便利。いろんなシーンで使えそう」と大喜びされていました。
体験会の終了後、皆さんに感想をお伺いしたところ、「どんな操作でも音声でガイドしてくれるので安心できる」、「バッグに入れて出かければ、旅行先などでも気軽にデイジー図書が楽しめそう」、「パソコンと接続してもっと活用したい」などの意見をいただきました。皆さん、一様に、もっと「プレクストークリンクポケット」を使いこなしてみたい様子でした。

午後の部は、ウェブラジオとポッドキャストについて

午後の部は、「プレクストークリンクポケット」のウェブラジオとポッドキャストを楽しむ体験会でした。今回、参加していただいたのは午前の部とは違う3名。10年ほど前から急激に視力が下がり出し、もうすぐ全盲になるかもしれないという60代の男性Tさんは、6~7年前から「プレクストークPTR2」を使いはじめデイジー図書の閲覧を楽しんでおられるそうです。ただ、SDカードへのダウンロードは未経験だとか。昨年暮れに友人から紹介されて「プレクストークリンクポケット」を購入されたそうです。Kさんは、25年ほど前に視野狭窄で弱視となり7~8年前よりプレクストークを使用していて、閲覧した図書を編集してファイル化し、フォルダにまとめるのが夢という50代女性。「プレクストークリンクポケット」ではサピエより定期配信されるデイジー雑誌をSDカードに保存したりして、機器をフル活用されています。60代女性のYさんは、デイジー録音再生機のヘビーユーザー。開発・製造メーカーのシナノケンシに直接問い合わせて操作方法をとことん教えてもらったそうです。彼女は、外出時には「プレクストークリンクポケット」を持って出て、「プレクストークPTR2」はパソコンとつないで編集マシンとして使うという3機種を駆使する猛者。ジャンルごとにすべてのデータをフォルダにまとめ、1カ月に20タイトル以上のデータを新しく追加されているそうです。

午後の部には、「プレクストーク」使用歴の長い方々が参加  
午後の部には、「プレクストーク」使用歴の長い方々が参加

こんな3人の方々を前に、伊藤さんのお話がはじまりました。
まずは、ウェブラジオの楽しみ方から。専用の無料ソフトウェアである「Plextalk Transfer(プレクストーク トランスファー)」をプレクストークのウェブサイトからパソコンにダウンロードしインストール。ソフトウェアを起動して事前に探しておいたウェブラジオのプレイリストをプレクストークリンクポケットに転送。

今回は、登録したラジオ局の中から、大阪のFM局を選択して聴いていただきました。
続いて、ポッドキャストの楽しみ方のレクチャー。
ウェブラジオと同様に「Plextalk Transfer(プレクストーク トランスファー)」を用いて事前に探しておいたポッドキャストのチャンネルをプレクストークリンクポケットに転送。

登録したチャンネルには、新しいエピソードが届くので、新着情報が来るたびに更新すれば、簡単な操作ですぐに新しいものを聴くことができます。

パソコンを使って専用アプリ「Plextalk Transfer」をダウンロード  
パソコンを使って専用アプリ「Plextalk Transfer」をダウンロード
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説明を横で聴いていた編集部スタッフは、「ソフトウェアのダウンロード、ウェブラジオ局やチャンネルの登録は、ハードルが高そうかな」と思ったのですが、参加された方々は、さすがに上級者。難なくクリアされていました。ヘビーユーザーのYさんは「ウェブラジオやポッドキャストなど、また楽しそうなコンテンツが増えて、データを整理するのが大変になりそう」と苦笑い。Tさんは、「まったく見えなくなったらどうしようという不安に包まれて毎日を過ごしている中、デイジー録音再生機は安らぎを得るために欠かせない存在です。外出先にも持って行けるプレクストークリンクポケットは、本当に良きパートナーです」と。Kさんは、Yさんの話に大いに刺激を受けられたようで、早速データをフォルダにまとめよう! と意気込んでいらっしゃいました。
どうやら体験会は、専門家によるスキルの伝授だけではなく、参加者同士の情報交換の場であり、コミュニケーションの時間を作ってくれる貴重なイベントのようです。体験会終了後、皆さん楽しくおしゃべりをしながら会場を後にされました。

質問をしながら真剣に伊藤さんの説明を聴く参加者  
質問をしながら真剣に伊藤さんの説明を聴く参加者

体験会終了後、インストラクターの伊藤さんにお話を伺いました。

インストラクターを務められた伊藤春樹さんに、「プレクストークリンクポケット」の開発の経緯や理念、将来についてお伺いしました

「プレクストーク」の開発・提供を通じ、20年にわたり障がい者支援を継続しているシナノケンシ株式会社。その福祉・生活支援機器ビジネスユニットに所属し、「プレクストークリンクポケット」の普及のために全国を駆け巡っていらっしゃる伊藤さんに、お忙しい中、特別に時間をいただいて、「プレクストークリンクポケット」への思いについてお伺いしました。

淡々とした口調ながら、熱い思いを語る伊藤さん  
淡々とした口調ながら、熱い思いを語る伊藤さん
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編集部:どういった経緯で、「プレクストーク」の開発がスタートしたのですか?
伊藤:当社は、もともと繊維関係の会社だったのです。今はカタカナ表記で「シナノケンシ」と名乗っていますが、かつては「信濃絹糸」でした。紡績事業はいずれ縮小するだろうという「産業の構造変化」の予測から、モーターとその応用製品の開発に着手し、やがて、この事業が主流になっていきました。そんな中、独自の音響信号圧縮システムを開発し、CDを使ったBGMプレイヤーを世に送り出すようになりました。その技術に着目した厚生省の専門官から「視覚障がいのある人向けのデジタル録音図書の開発に協力してほしい」という打診があったのです。1993年のことでした。その背景には、当時、国際的に録音図書のデジタル化が進められていたということがありました。
編集部:いわゆるデイジー方式の開発ですね。
伊藤:そうです。当社は、デジタル図書の規格策定にも共同参画し、プロジェクトを推進してきました。1996年には、世界32カ国が参加した実証実験が成功裏に終了し、1997年には、国際規格としてデイジーが誕生したのです。それから1年後の1998年に、当社は世界で初めて視覚障がい者用デイジーCD再生専用機を世に送り出しました。
編集部:本業であるモーターの開発とは、ずいぶん違う分野での事業ですね。
伊藤:おっしゃるとおりですね(笑)。当社は、「これからの企業活動は、社会貢献を意識しなければならない」と考えています。会社の事業や製品の提供を通して、どう積極的に社会の役に立っていくのかを考えなければいけない、ということです。そんな考えの具体的な活動として、この事業を進めています。
編集部:開発について、特に苦労されたことはありますか?
伊藤:見えない人、見えにくい人が使うことを前提としたユーザーインターフェースの実現です。この課題については当事者の意見や、既存のカセットデッキの操作ボタンなども参考にして、どこを操作すればいいのか、機器の状態が触ってわかる、また、音声のフィードバックでわかるインターフェースを実現することで、解決しました。当社には今までなかった概念の機器なので、ともかく実際に使っていただくことが第一と考え、様々な試作機を開発し、利用者の意見を反映しながら市販化までこぎつけることができました。

資料を使ってわかりやすく説明される伊藤さん  
資料を使ってわかりやすく説明される伊藤さん
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編集部:ところで「PLEXTALK(プレクストーク)」は一連の製品のブランド名ですね。
伊藤:いわばシリーズのトータルブランド名です。ブランドの源流ともいえるのは、当社の完成品ブランドであるプレクスター(PLEXTOR)です。その由来は「PLEX:織る」というラテン語とおもな製品である「MOTOR」を合成した造語ですが、「プレクストーク」は「プレクスター」という製品ブランドに属する「TALKINGBOOK PLAYER」ということからの命名です。
このシリーズには、再生専用機として「プレクストークPTN2」があります。また、録音再生機として、体験会にも登場した「プレクストークPTR2」「プレクストークリンクポケット」を揃えています。さらに、マルチメディアデイジー/テキストデイジー製作ツール「PLEXTALKProducer」も開発しました。これは、これまでの製作ツールでは難しいとされていた縦書きや自動ルビが簡単な操作で行える、日本語編集に対応したソフトウェアです。デイジー図書の製作時間を大幅に短縮することができる頼れるツールです。EPUB3といった電子書籍ファイルのフォーマットなど、様々な出力形式にも対応しています。このように、今後は、ハードだけではなく、ソフトの方にも注力していきたいと考えています。
編集部:最後に、「プレクストーク」が拓く未来についてお聞かせ願えますか?
伊藤:厚生労働省の調査によると、視覚に障がいのある人が日本全国に約32万人いらっしゃるといいます(2006年調べ)。これはあくまでも「身体障害者手帳」の交付数であって、潜在的にはもっと多くの視覚に障がいのある人がいると考えられています。このような方々に、読書という楽しみを再び提供し、日常生活に欠かすことのできない情報管理ツールとして、「プレクストーク」を活用していただけたら幸いです。また、視覚に障がいのある方はもちろん、読みに困難のある方々に学習用ツールとしてもご活用いただけたら、と思っています。これまで、「プレクストーク」シリーズは国内累計4万台以上が世に出ました。これからも、ひとりでもたくさんの人の情報社会でのQOLアップに貢献できたら、と願っています。

体験会インストラクター
伊藤春樹
シナノケンシ株式会社
福祉・生活支援機器ビジネスユニット
営業課 係長

伊藤春樹さん  
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最後に、今回の体験会に会場提供された、社会福祉法人 日本にっぽんライトハウス
情報文化センター サービス部の松本一寛さんのお話を伺いました

松本:「プレクストークリンクポケット」を使うことで、デイジー図書のデータをダウンロードしやすくなり、サピエにもアクセスしやすくなった、とたくさんの方々が喜んでおられます。また、電源を入れてすぐ使え、操作も簡単で、インターネット環境さえ整っていれば使える手軽さも好評の理由のようです。小さな端末なので、気軽に持ち歩いて録音などしたものが再生できるのが便利だし、学生の方なら教科書を入れてもいいし、授業などを録音して復習するという利用法もあると思います。
今後もICT機器は、どんどん進化していくと思いますが、シンプルな操作性は大切にしていってほしいですね。
日本にっぽんライトハウス情報文化センターは、2001年にサービスフロアを設けて以来、「機器に触って購入できる場所」から「勉強をして使える場所」になりました。これからも「プレクストークリンクポケット」のワークショップなど、視覚に障がいのある方々の灯台(ライトハウス)となれるよう努力していきたいと思っています。いつでもお気軽にご来館ください。お待ちしております。

日本ライトハウス情報文化センターのサービスフロアに展示された機器 点字と音声で案内してくれるエントランス案内板
(左)日本ライトハウス情報文化センターのサービスフロアに展示された機器
(右)点字と音声で案内してくれるエントランス案内板
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-概要-
社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター
〒550-0002
大阪市西区江戸堀1-13-2 日本ライトハウスビル
TEL:06-6441-0015(代表) 06-6441-0039(サービス部)
FAX:06-6441-0095
ホームページ:http://www.iccb.jp/
※問い合わせなどについては、上記ホームページをご覧ください。

プレスクトークリンクポケット

-製品データ-
製品名:プレスクトークリンクポケット
種目: 情報・意思疎通支援用具 視覚障害者用ポータブルレコーダー(録音再生機)
標準小売価格:85,000円(税込)
型番:PTP1/LINK
外形寸法:幅55mm×長さ112mm×厚さ16mm
重量:約110g

問い合わせ先:
シナノケンシ株式会社 お問い合わせ窓口
〒386-0498 長野県上田市上丸子1078
TEL:050-5804-1177
E-mail: plextalk@skcj.co.jp
URL:http://www.plextalk.com/

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○言葉の豆知識-DAISY(デイジー)図書-
※記事中に登場する「DAISY図書」について解説している記事です。
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○【ICT体験レポート】第1回:ブレイルセンスオンハンド ユーザー体験レポート
※日本ライトハウス情報文化センターでの「ブレイルセンスオンハンド」体験会のレポートです。
http://www.dreamarc.jp/archives/1344/

○【ICT体験レポート】第2回:NTTドコモ「らくらくホン7」ユーザー体験レポート
※視覚障がい者の方々による「らくらくホン7」体験会のレポートです。
http://www.dreamarc.jp/archives/1426/

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