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【ICT体験レポート】第5回:大阪府立中央図書館 障がい者サービスルポルタージュ

ICTを駆使して、視覚障がいのある人たちをはじめ、すべての人に利用しやすい図書館のモデルをめざす。そんな大阪府立中央図書館の取り組みをルポルタージュしました。

「生涯学習時代のバリアフリー大型図書館」大阪府立中央図書館(写真はこども資料室)
「生涯学習時代のバリアフリー大型図書館」大阪府立中央図書館(写真はこども資料室)
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日本にある公共図書館の総数は、3,248館(日本図書館協会調べ2013年度)。最近は、カフェを併設しているところや、一般企業が出店して書籍の販売を行っているところなど、様々な工夫で個性化を図り来館者数を伸ばしている図書館が増え、何かと話題になっています。
そんな中、ICTを駆使して、視覚障がいのある人たちをはじめ、「すべての人に利用しやすい図書館」のモデルとなることを目標に活動している図書館があります。それが「大阪府立中央図書館」です。
今回は、「大阪府立中央図書館」の司書部 読書支援課 障がい者支援室副主査で司書の杉田正幸さんに図書館の理念や具体的な活動についてお伺いしました。さらに、15年以上にわたって大阪府立中央図書館を利用されている視覚障がい者の小川早苗さんに図書館利用のメリットなどもお聞きしました。これからの図書館のあり方について、とても興味深いお話がいっぱいです。どうぞ、お楽しみください。

(左)障がい者支援室で活躍される司書の杉田正幸さん (右)大阪府立中央図書館のヘビーユーザー、小川早苗さん
(左)障がい者支援室で活躍される司書の杉田正幸さん
(右)大阪府立中央図書館のヘビーユーザー、小川早苗さん
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まずは、大阪府立中央図書館の障がい者サービスにおいて、ICT導入のリーダー的な役割を果たした杉田さんにお話を伺いました。

ハード・ソフト・ヒューマン+ICT
4つの柱で、障がいのある人たちをサポート

編:大阪府立中央図書館の障がい者サポートの取り組みについてお聞かせください。
杉田:当館は、1996年に前身である「大阪府立夕陽ゆうひがおか図書館」の障がい者サービスを継承・拡充する形で開館しました。ポイントは

① 点字ブロック、手すり、ガイドチャイム(誘導鈴)、点字・触地図付き案内板、補聴器用磁気誘導ループ、電光掲示板など施設・設備面の配慮

② 7つの専用の部屋を利用した対面朗読サービス、DAISYなどの録音図書や点字図書などの貸出(郵送貸出含む)といったサービスの向上

③ スクリーン・リーダー、音声ブラウザ対応で利用しやすい蔵書検索ホームページの開設など、Webでの提供情報におけるアクセシビリティの確保

④ パソコン利用支援サービスや図書館利用を中心としたICT講習会など、視覚障がい者および盲ろう者向けICT支援サービスの拡充

これらの視点に基づいて障がい者サービスに取り組んできました。
編:これら4つのポイントの中で、特に力を入れられているのはどれですか?
杉田:特に③と④は公共図書館としては珍しい取り組みです。が、中でも力を入れているものというと、やはり②の対面朗読サービスでしょうか。このサービスは、視覚障がいのある人たちに代わって専門的な音訳技術を持った朗読協力者が所蔵資料などを読み上げるもので、一般利用者にとっての「閲覧」に相当するものだといえます。2時間を1コマとして朗読協力者を交代しながら終日利用することができます。この対面朗読サービスを行うブースを7室用意しています。時間の制限を設けず、かつ7室も用意している図書館は全国的にもほとんどありません。
また点字図書や録音図書に関しては、全国の視覚障がい者情報提供施設である点字図書館や他の公共図書館が所蔵している資料を取り寄せて利用者に郵送で貸し出しするサービスも行っています。
編:なるほど。ところで、大阪府立中央図書館は障がい者サービスにICTを活用している数少ない図書館として機能しているようですが、ICT導入にあたっては、杉田さんがリーダー的役割を果たされたと伺っています。
杉田:私が当館に赴任したのは2000年でした。当館がオープンした1996年ごろは、障がい者サービスを旗印にしていたものの、対面朗読や録音図書、点字図書の貸出などアナログ的なサービスしかありませんでした。当時、ちょうど「IT」という言葉が世に出だしたころで、「ICTを使って視覚障がい者に役立つサービスを行えないものか」と模索していました。私自身、先天的な視覚障がいがありましたので、その立場から、あれこれと視覚障がい者に利用しやすい蔵書検索のホームページを考えてみました。また、赴任する前から雑誌にICT関連の記事の連載をするなどしていたので、培ったノウハウなどをまとめてみたのです。そういう意味ではリーダー的役割を果たしたと言えるかもしれませんね。
編:ある意味、ハードやソフトが充実した施設というものはたくさんあるように見受けられます。でも、それらを確実にオペレートする「人(ヒューマン)」の部分が機能していないケースもありますね。その点、大阪府立中央図書館には、杉田さんのようなハードとソフトを連携して機能させる人材がいらっしゃる。いわばハード・ソフト・ヒューマンが三位一体となってICTを機能させていると言えるのではないでしょうか。
杉田:そうなっていれば、うれしいのですが……。

点字情報端末でメモを取りながら取材に応じる杉田さん
点字情報端末でメモを取りながら取材に応じる杉田さん
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続いて、杉田さんにサポートしていただきながら、開館以来の愛用者である
小川早苗さんに、図書館にあるICTサービスを体験していただきました。

OCR、音声読み上げソフトの利用など
様々なICTサービスが情報格差を縮める

編:大阪府立中央図書館ではICTを駆使した様々なサービスが提供されていますが、小川さんがよく使われるサービスはどれになりますか?
小川:よく活用しているのがこちらのOCR(Optical Character Readerの略)のサービスですね。これは、墨字図書の文字をイメージスキャナーで読み取り、パソコンで利用できる文字情報に変換し、音声読み上げソフトを搭載したパソコンで読み上げて、いわゆる「読書」するためのものです。OCRは、小説などをたくさん読みたい場合は、とても有効なサービスですね。
杉田:当館には「PC-Talker」や「JAWS for Windows」といった音声読み上げソフトを搭載したパソコンが7台あります。また、視覚障がい者用のOCRソフトも数種類利用してもらえます。操作がわからなかったりしても、私たちスタッフがサポートしますので安心して利用していただきたいですね。

書籍をスキャニングして読み上げる音声ソフト 使い方に困ったときは杉田さんがサポート
(左)書籍をスキャニングして読み上げる音声ソフト
(右)使い方に困ったときは杉田さんがサポート
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編:他には、どんなサービスをお使いですか?
小川:新聞や雑誌のオンライン・データベースが開放されているのですが、それを音声読み上げソフトで利用することができます。使い方は、キーボード操作だけ。音声ガイドに従ってキーを押していけば、求めている情報にアクセスすることができます。私は新聞社のデータベースをよく使っていますが、各社のデータベースによって使いやすいものと使いにくいものがありますので、もっと改良してもらって、より使いやすいものになってほしいなと思います。
杉田:インターネットの普及で各家庭でもオンライン・データベースが活用できる時代になっていますが、これらのデータベースは、有料のものが多く、個人が自宅で契約して利用するのは難しいというのが現状です。大阪府立中央図書館では、新聞・雑誌記事、辞典・事典、その他法律関連や経営、自然科学など多くのオンライン・データベースと契約していますので、来館していただければ、視覚障がい者はスクリーン・リーダー、画面拡大ソフト、点字表示などを用いてそれらを利用していただけます。使い方がよくわからない、という方には職員がサポートします。

新聞社のオンライン・データベースにアクセス
新聞社のオンライン・データベースにアクセス
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編:小川さんは、活発にICTサービスを活用されていますね。他にも活用されているサービスはありますか?
小川:立体コピーは、ユニークなサービスですね。カプセルペーパーという特殊な紙に線画のイラストや文字を描いて機械に通すと、熱が加えられ線が浮き立つんですよ。それを指でなぞればイラストや図、文字などをイメージすることができるんです。面白いでしょ。それと、点図ディスプレイのマシン。パソコンの画面に表示された絵や写真をピンの凹凸で表示してくれるので、これも触れて知ることができます。
杉田:点図ディスプレイは、縦48本、横64本、合計3,072本のピンの凹凸で、パソコンに取り込んだイラストや図を表現することができます。これは、NASDA(宇宙開発事業団)、東京大学、NFB(米国盲人連合)、などの5カ所にしかないという貴重な機器なんですよ。
これ以外にも当館では、録音図書のタイトルの充実にも努めていますし(※1)、また、サピエ図書館を経由してDAISYなどの貸し出しもできます。

※1:2013年度には大阪府立中央図書館で制作したDAISY図書が45タイトル追加された。

立体コピーの印刷の様子 完成した立体コピー。このようにインクの部分が立体化する
(左)立体コピーの印刷の様子
(右)完成した立体コピー。このようにインクの部分が立体化する
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パソコンに取り込んだ画像 が、点図ディスプレイの高精細のピンで立体的に再現される
(左)パソコンに取り込んだ画像
(右)点図ディスプレイの高精細のピンで立体的に再現される
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弱視の方向けに、各フロアに拡大読書器も設置されている  
弱視の方向けに、各フロアに拡大読書器も設置されている
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司書という専門スタッフがいる……
図書館には「いい本」との出会いがある

編:小川さんは、大阪府立中央図書館が開館して以来の愛用者と聞いていますが?
小川:そうなんです。開館した1996年に「バリアフリーの充実した図書館ができた」と聞いて、「これは見学に行かなければ!」と思って、すぐに訪れてみたんです。行ってみてびっくりしたんですが、対面朗読の部屋が7室もあって、「なんてすごい図書館なんだ」と。それ以来、ここを拠点に知的好奇心を満たしています。
編:小川さんは、もともと読書好きだったんですか?
小川:私は、未熟児網膜症で、生まれたときから視覚障がいがありましたので、光の概念や色の概念がありません。脳の中で、イメージを結ぶことができないのです。でも、好奇心は強くて、幼いころ、よく辞書の薄い紙を触りながら、「このペラペラの紙にどんなことが書いてあるのだろう」と興味を持っていました。幼稚園のころ、あるボランティアの方が手づくり絵本を持って訪問されました。その絵本は立体的なもので、登場人物のおサルさんがぬいぐるみで貼りつけてあったり、川のシーンにはゼリーのようなものを貼って水のイメージを作ったりしてありました。私はそれらの工夫にとても感心して、以来、本好きになったのかもしれません。
編:手づくり絵本がきっかけだったんですね。
小川:ローテクな絵本でしたが、とても温もりを感じました。小学校は地元の盲学校に進みましたが、学校の図書館にあった点字図書がとても少なかったので、残念な思いをしていました。3年生になったときに、地元の福祉施設の図書コーナーが充実していることを知り、出かけるようになりました。そこでブロンテの『嵐が丘』やヘッセの『車輪の下』なんかと出会ったんです。
編:文学少女になったわけですね。
小川:中学卒業後は、9カ月ほどアメリカのフィラデルフィアにある盲学校に留学しました。そのときに苦労した経験から「なんでもできる」という自信を持つことができました。大学では文学を専攻していたのですが、そのころにこの図書館が開館しました。それまでは、公共の図書館を利用することはほとんどなかったのですが、一度訪問してすっかり気に入ってしまい、通い詰めるようになりました。もう15年以上も前のことですね。最初のころはICTが導入されていなかったので、司書の方に相談しながら書籍を探しては、朗読協力者の方に対面朗読してもらって「読書」していました。ラディゲの『肉体の悪魔』とか。また、録音図書も利用していたのですが、そのころは、まだカセットテープでしたね(笑)。

書籍をスキャニングしてOCRを行う小川さん
書籍をスキャニングしてOCRを行う小川さん
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編:小川さんにとって大阪府立中央図書館とはどういう存在ですか?
小川:インターネットが普及して、誰もが自分ひとりで様々な情報を得ることができるような時代になってきました。それはそれで素晴らしいことだと思いますが、ひとりで集められる情報の量は限られているのではないか、とも思っています。図書館には豊富な専門知識を持った司書の方がいらっしゃいます。そんな方々に相談しながら本を探すと、ひとりでは見つけられない「いい本」に出会うことができます。確かに様々な苦労をしながら「いい本」と巡り合うことも大切ですが、近道をすることも重要だと思います。たとえば、司書の方にキーワードを伝えるだけで、探している本と出会える……ほんとうに助かっています。さらに、大阪府立中央図書館には、杉田さんのような私と同じ視覚障がいのある司書の方がいらっしゃいます。私が困っていることを共有していただけるようなスタッフがいらっしゃることも心強い限りです。そういう意味においてこの図書館は、私にとっていい出会いをナビゲートしてくれる、頼れる無二の存在です。
編:小川さんが、これからの大阪府立中央図書館に期待することはありますか?
小川:私は高校時代、情報処理のコースを受講していましたので、ICTについては大きな可能性を感じています。もっと視力の代わりになるような複合的技術の進化を期待しているのです。きっと、ICTを使えば、これまで読めなかったような書籍を読むことが可能になるでしょう。私もICTの登場でずいぶんと視野を広げることができました。また、私には8歳と6歳の娘がいて、図書館に行く機会が少なくなりましたが、少ない貴重な時間を有効に活用できるようにしてくれるのがICTだと思います。そのICTを駆使し、あらゆる手段を使って「読書」できるサービスを充実させているのがこの図書館。私は“ここしかない!”と信じて通っています。私のように視覚障がいのある方に、図書館でもっとICTを活用してもらえるよう、ICTに関する勉強会を実施するなどして、利用者のすそ野を広げていってもらいたいと思います。

大阪府立中央図書館への熱い思いを語る小川さん
大阪府立中央図書館への熱い思いを語る小川さん
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再び、大阪府立中央図書館の杉田さんにこれからの図書館の展望をお伺いしました。

すべての人たちの知的好奇心に応えるために
公共図書館のモデルになるような活動をしていきたい

編:これから大阪府立中央図書館がめざす方向性についてお聞かせ願えますか?
杉田:最近、取り組んでいるのが「情報機器を使った盲ろう者への図書館支援」への注力です。盲ろう者とは視覚と聴覚の両方に障がいがある方のことをいいますが、これまでは、通訳者が盲ろうの方の手のひらに指で文字を書くか、手話を手で触ってもらって伝える「触手話」でしか情報を伝えることができませんでした。しかし、ICTの普及で様々なコミュニケーションの可能性が広がっています。そのひとつがブレイルセンス(点字携帯情報端末)の利用(※2) です。ブレイルセンスには、電子メールやインターネットの機能が備わっていて、情報を点字に変換して得ることができます。最も軽いものは重さ427gなので携帯することもでき、外出先でも情報を得ることができます。このブレイルセンスを使って情報検索や点字データの利用など、図書館利用を支援しています。
また、視覚障がい者のパソコン利用では、音声読み上げソフト以外にも、パソコンによる点字入力や画面拡大も利用できます。キーボード中央の「F・D・S・J・K・L」の6つのキーを組み合わせて押すことでパソコンでも点字入力ができるというものです。画面拡大ソフトについては、36倍まで拡大できるズームテキストを使って蔵書検索やオンライン・データベースを利用することが可能です。
さらに、視覚障がい以外では、聴覚障がいに対するサービスにも力を入れています。手話通訳者の配置や手話イラストを入れた案内サインの設置、聴覚障がいの方向けの図書館ガイドツアーの実施など、充実に努めています。また、「楽しい手話」などの子どもたちを対象にしたイベントを開催して、手話を学ぶことを通じて障がいのある人たちへの理解を広げる活動も行っています。

※2:「ブレイルセンス」のドリームアーク関連記事はこちらをご覧ください。
【ICT体験レポート】第1回:ブレイルセンスオンハンド ユーザー体験レポート
http://www.dreamarc.jp/archives/1344/

編:広く障がいのある人へのサポートを行われているのですね。ところで、様々なセミナーやワークショップ、講習会などでサービス提供側の人材育成にも努められていると聞いていますが……。
杉田:視覚障がいや聴覚障がいのある方や盲ろうの方向けのICT講習会を開催するとともに、図書館職員や図書館協力者(ボランティアなど)向けのDAISY図書製作研修会、朗読奉仕員養成講座、音訳研修会などを実施しています。これは、障がいのある人たちの図書館利用を困難にしているのは、決して利用する人たちの障がいに原因があるのではなく、サービスを提供する図書館側に問題があるという認識のもと、サービスを提供する側の人材育成を図ることを目的に実施しているのです。
本来ならひとつの図書館に必ず障がいのあるスタッフがいるのが理想なのですが、なかなかそのような環境を整えるのは難しい状況です。大阪府下には私を含めて視覚障がいのある図書館職員は、現在4人しかいません。このような現状を少しでも改善するために、図書館職員一人ひとりのスキルを高める必要があると考えているのです。視覚障がいのある方をはじめ、障がいのある人たちは、外に出にくい方がたくさんいらっしゃいます。ICT支援のすそ野を広げることができれば、近くの図書館でも当館のようなサービスを実施することが可能になります。そうなれば、より多くの障がいのある方の知的好奇心に応えることができるでしょう。そのためにも、これからもセミナーやワークショップ、講習会などを充実させていきたいと考えています。
編:最後になりましたが、ICTは、図書館の未来を変えることができるのでしょうか?
杉田:私は、変えることができると信じています。これは私の経験なのですが、幼いころは読書が大嫌いでした。それは点字図書化される書籍の数が少なく読みたいものがほとんどなかったからです。でもICTが登場してからは点字図書データやDAISY図書データが次々に出てきて選択肢が増えました。読みたい本が読めるようになったんです。パソコンなどを使い自由にアクセスして本を読むことができるようになって、読書が大好きになりました。
これからは、ICTが使えるかどうかで、情報獲得に格差が生まれる可能性が出てきています。逆にいうと、うまくICTを使いこなすことで、豊富な情報を獲得することができる時代になったのです。つまり、ICTを駆使すれば、図書館は「すべての人たちの知的好奇心に応える情報施設」になることができるはずです。そう信じて、私はこれからもICTを活用した情報システムの構築を進めていきます。そして、大阪府立中央図書館がICT活用のモデル図書館となって、多くの公共図書館のお手本となるように努めていきます。

点字で書かれた資料をもとに丁寧に説明される杉田さん
点字で書かれた資料をもとに丁寧に説明される杉田さん
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-編集後記-

1994年に出された「ユネスコ公共図書館宣言」には、“地域において知識を得る窓口である公共図書館は、個人および社会集団の生涯学習、独自の意思決定および文化的発展のための基本的条件を提供する。この宣言は、公共図書館が教育、文化、情報の活力であり、男女の心の中に平和と精神的な幸福を育成するための必須の機関である、というユネスコの信念を表明するものである。”と謳われています。そして、“公共図書館は、その利用者があらゆる種類の知識と情報をたやすく入手できるようにする、地域の情報センターである。公共図書館のサービスは、年齢、人種、性別、宗教、国籍、言語、あるいは社会的身分を問わず、すべての人が平等に利用できるという原則に基づいて提供される。理由は何であれ、通常のサービスや資料の利用ができない人々、たとえば言語上の少数グループ(マイノリティ)、障がい者、あるいは入院患者や受刑者に対しては、特別なサービスと資料が提供されなければならない。”と定義付けしています。さらに、その使命のひとつとして“容易に情報を検索し、コンピューターを駆使できるような技能の発達を促す。”ということを挙げています。
杉田さんと小川さんのお話を伺っていて、まさに「ユネスコ公共図書館宣言」の具体化だな、と感じました。ICTは、公共図書館の使命を果たすためには、なくてはならない技能のひとつなのではないでしょうか。大阪府立中央図書館はじめ、あらゆる図書館の、これからのますますの発展を願わずにはいられません。
大阪府立中央図書館
-概要-
大阪府立中央図書館
〒577-0011 大阪府東大阪市荒本北1-2-1
ホームページ:http://www.library.pref.osaka.jp/

開館時間:午前9時~午後7時(火曜日~金曜日)
       午前9時~午後5時(土曜日・日曜日、国民の祝日・休日)
休館日:毎週月曜日(国民の祝日・休日のときは開館し、その翌日が振替休館)、毎月第2木曜日(ただし図書館が定める日は開館)、年末年始(12月29日~1月4日)

本記事で紹介したサービスへの問い合わせ先:障がい者支援室
TEL 06-6745-9282(直通)

※サービスの利用には登録が必要です。大阪府内に在住あるいは通勤、通学している方など、条件がありますので、上記ホームページでご確認、または問い合わせください。

最寄駅:近鉄けいはんな線(大阪方面からは地下鉄中央線経由)荒本駅
図書館へは大阪寄りの1番出口の階段を上がって右へ300メートル、交差点を右折、200メートル進み、信号を左に渡って正面が図書館です。なお、駅から図書館まで点字ブロックが敷設されています。荒本駅から地上へはエレベーターも設置されています。

駐車場:図書館地下2階に、障がい者用として3台分を確保しています。駐車料金は、障害者手帳をお見せくだされば無料です。

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